Sunday, March 06, 2005

ねこ・猫・Gracie

学校から帰宅して、家の前に車を駐車したら、屋根の上から“ミャー、ミャー”と必死な叫びが聞こえてきた。ふと上を見上げると、うちのGracieだ。切羽詰まった顔をしている。猫に表情があるものかーと言う人がいるかもしれないが、うちのGracieは表情豊かだ。屋根の上から降りられず、完全に行き詰って、誰かが帰ってくるのを屋根の先端で待ち構えていたに違いない。私の車を見るなり泣き叫び始めたのだろう。

可愛いそうになって、裏庭のデッキに向かった。ハシゴがデッキの上にあるので上に上がってみた。2ヶ月くらい前だろうか。やはりGracieが真夜中に屋根の上に上り下りられなくなった時に、Jeanが助けようとしてハシゴから落ちた。怪我をしたら洒落にならないとハシゴを固定して上に上がると、Gracieが走ってきた。“Gracie、あたしゃーあんたの命の恩人だぞ。”と言い聞かせ手を伸ばして、屋根から下ろそうとすると、駄目だ、Gracieはびびってしまい、後ずさりしてしまう。“Gracie, don’t worry, come here.”一応、英語で話しかけてみたが、理解できないらしい。私が、屋根から手を引こうとすると、やっぱり下りたいらしく、小さな右手を私のほうに差し出してくる。あまりにも、可愛い行動に感動してしまった。“I know, you wanna get down, right? Come here, Gracie! ”Gracieの飼い主のJeanとは携帯でつながっていた。携帯から、“Gracie!”という声が屋根の上に響き渡る。どうも、屋根の上から私の腕の中に入るまでの空中が嫌いらしい。30分格闘した末に思いついた策は、後ずさるGracieを頭の上に乗せた。緊張しているGracieは、私のほっぺたに、爪をたてたぞ。“たのむぞ、それ以上つよく、ほっぺたを握らないでくれ。一応、未だ嫁入り前だぞ。”と、心の中で呟き、ハシゴを降りた。

よほどお腹がすいていたらしく、ご飯を永遠に食べ続けたあと、私から4時間くらい離れずに昼寝をしていたGracie。たまに、私のお腹の上でひっくり返って、半分黄目(目がGold Colorなの)を開けて眠っているGracieの姿をみて、たまらなく愛情を感じてしまった。我が家は犬一家だったのだので、ねこに、こんなに愛情を感じたのは生まれて初めてだったので、自分でもびっくり。それからというもの、Gracieは、夜中に私のベッドに入ってくるようになった。時々、Gracieの魚くさい口臭にびっくりして、目を覚ますことがある。そういえば、この間うちに泊まりにきた友達も、夜中、誰かの口臭にびっくりして目を覚ましたら猫だったって言ってたっけ!

“ねことの絆を感じたのは、これが初めて” & “ねこにも歯磨きが必要かもと実感したのも、これが初めてだった”

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